新型コロナで家賃補助、総額600万円 多良木町、中小事業者を支援

 多良木町は8日、新型コロナウイルスの影響を受けた中小事業者の家賃を補助する独自の緊急経済対策を決めた。町によると、家賃補助は熊本市も実施するが、人吉・球磨地域では初めて。

 対象は、町内の個人事業主か町内に店舗や事業所のある法人。2~5月のいずれかの月で、売り上げが前年比20%以上減った場合、3カ月分の家賃(上限15万円)を補助する。ただし、町外在住の個人事業主は3分の2を3カ月分(上限10万円)とする。

 申請は40~50件を見込み、一般財源から600万円を充てる。近く専決処分する。休業中の飲食店などから固定費である家賃の補助を求める声は強く、町は「速やかに対応したい」と説明した。

 これとは別に、国や県などの制度融資を受けた中小の商工業者を対象に利子補給も実施。返済開始月から3年以内は全額補給する。上限は年20万円。事業費は240万円の見込み。

 申請は、いずれも11日から町企画観光課で受け付ける。同課TEL0966(42)1257。(坂本明彦)

熊本日日新聞 2020年5月10日掲載

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