京都マルイが閉店、コロナ緊急事態延長で前倒し 四条河原町の好立地

京都マルイ(京都市下京区)

 新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休業していた四条河原町の商業施設「京都マルイ」(京都市下京区)が、12日に閉店した。5月末で閉める予定だったが、緊急事態宣言の31日までの延長を受けて前倒しでの閉店を決めた。

 京都マルイは、四条河原町阪急の後継テナントとして2011年4月、住友不動産(東京)が所有するファッションビルの地下1階~地上6階に開業。売り場面積は約8760平方メートルだった。

 店舗は阪急京都河原町駅に直結し、東山・祇園にも近い好立地にある。若者向けの雑貨を多く取りそろえ、総合免税店「ラオックス」を誘致するなど外国人観光客の取り込みも図ってきた。だが、近隣には京都高島屋など大手百貨店や若者向けの商業施設が多く、店舗間競争の激化で売り上げが伸び悩み、昨年10月に今年5月末に閉店する方針を明らかにしていた。

 緊急事態宣言が東京や大阪など先行7都府県に発令されたのを踏まえ、4月8日から臨時休業していた。

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