【新型コロナ】「コロナに負けるな」 ごみ袋にメッセージ、感謝の手紙も

市民から寄せられたメッセージ。事務所内で張り出して励みにしているという=平塚市役所別館

 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の延長を受け、平塚市は市のごみ清掃車に外出自粛を呼び掛けるステッカーの張り出しを始めた。一方でコロナ禍でも業務を続ける清掃員にマスクの寄付や感謝の手紙などが相次いで寄せられている。

 ステッカーは5月の大型連休中から車両に張られ、「STAYHOME(ステイホ-ム)」と訴えている。1日38台の収集車が市内を巡回しながら市民に不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。

 市によると、職員120人以上が収集業務を続けており、マスクは職員が自前で用意。「仕事柄、手持ちも多いが長期化すれば分からない」(担当者)という中で、市民から手作りマスクや感謝のメッセージが60件以上寄せられている。

 小泉進次郎環境相が記者会見でごみ収集作業員への感謝メッセージを紹介した4月下旬から急増。「不安に満ちている時、ご苦労様です」「コロナに負けるな」などのメッセージをごみ袋に張ったり、作業中に手渡されることもあるという。市担当者は「日々のごみ収集をやめるわけにいかないという使命感もある。支えてくれる人がいることは励みになる」と感謝している。

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