SB C&S、様々なセンサーデータをクラウド上で管理可能なIoTゲートウェイ「obniz BLEゲートウェイ」を発売

SB C&S;株式会社は、株式会社CambrianRoboticsのクラウド上でプログラミングできるIoTゲートウェイ「obniz BLEゲートウェイ」を1万780円(税込)で発売した。obniz BLEゲートウェイは、近年急速に対応デバイスが拡大しているBluetooth Low Energy(以下、BLE)を採用したセンサー製品と接続し、さまざまなデータをクラウドサービス「obniz Cloud」で管理できるIoTゲートウェイである。3軸加速度センサーや赤外線センサー、温湿度センサー、CO2センサー、PM2.5を計測できるエアクオリティモニターまで、多彩なセンサー製品と連携が可能だ。対応センサー製品の連携は、obniz Cloud上で設定できる。obniz独自のファームウェアレス技術により、BLEの連携に必要なファームウェアやプログラムはobniz Cloudに集約しているため、ゲートウェイ自体のプログラムは不要だ。デバイスの追加や変更、サービスやキャラクタリスティクスの操作など、ファームウェアの書き換えなしで実行できる。

BLEデバイスの制御は、JavascriptやPythonをobniz Cloud上で記述・設定できるほか、conect.plus株式会社の「conect+」との連携も可能だ。取得したデータをビジュアライズできるだけでなく、データ確認用のスマートフォンアプリも容易に作成できる。obniz CloudはTLS通信やデバイス管理機能、死活監視を標準サービスとして提供する。ゲートウェイ自体に書き込まれているのは専用OSのみで、デバイス接続先データなどを保持していないため、セキュアに保たれる。BLEデバイス・ゲートウェイの交換や万が一ゲートウェイが盗難されても、新たにプログラムしたり接続設定を変更したりする必要はない。オフィス環境の管理やHACCP(食品衛生管理)、みまもりサービスといった法人ニーズにも対応可能としている。

SB C&S;は東郷神社・原宿東郷記念館と共同で東郷記念館が提供する結婚式「東郷LIVE WEDDING~オンラインで祝言を~」で、obniz BLEゲートウェイを活用したデータ可視化システムを用いて、新郎新婦や来場者にCO2センサーで取得したCO2濃度状況や換気状況ををタブレット端末やサイネージでリアルタイムに通知するテスト導入を既に開始している。同検証で、5月4日に政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で採択された「新しい生活様式」における「冠婚葬祭」の項目に留意した「安心・安全」の実現を図る。今後はCO2センサー以外にも、温湿度センサーとマグネットセンサーを導入・効果検証していく。

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