立憲民主党の福山幹事長、詰問口調を釈明「申し訳ない」 新型コロナの参院予算委

立憲民主党の福山哲郎幹事長

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は12日の記者会見で、自身が質疑に立った前日の参院予算委員会で新型コロナウイルス感染症の政府専門家会議の尾身茂副座長に対する言動が不適切でなかったかを問われ、「そうとらえる方がいたら申し訳なく思う」と釈明した。

 福山氏は11日の予算委で、感染者総数は政府の報告よりも潜在的に多いという推測について尾身氏に3回にわたり認識をただした。最後の質疑で尾身氏が東京都の陽性率を引き合いにして説明を加えようとしたところ、途中で「私が言っていることについて答えてください」「短くしてください」と言葉を挟んだ。尾身氏が説明を終えると「全く答えていただけませんでした。残念です」と述べた。

 会見では、京都新聞社が政治家同士のやりとりではなく、専門家の立場にある尾身氏への態度としてどう思うかを聞いた。福山氏は質疑の冒頭で尾身氏の尽力に敬意を述べたとした上で「予算委は時間の制約がある。私の質問にストレートに答えていただけなかったので」などと説明した。

 詰問口調の印象があった点に全く問題がなかったかという再度の質問には「そうとらえる方がいたら申し訳なく思うが、私の中では限られた時間の中で尾身先生に対する敬意も持ちながら質疑させていただいた」と理解を求めた。

 一連のやりとりを含む野党の言動については一部で批判が起きているとして、同日夜の西村康稔担当相の会見でも質問が出ていた。

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