【新型コロナ】「読書で元気に」 横浜の主婦、児童書など60冊無料配布

「本を読んで楽しい気持ちになってほしい」と語る赤尾さん=横浜市緑区

 書店や図書館の休業で本と接する機会が減った親子をサポートしようと、横浜市緑区の主婦赤尾友子さん(76)が15日、自宅の駐車場で子ども向け絵本など約60冊を無料配布する。「新型コロナウイルスで暗くなった気持ちを、本を読んで吹き飛ばして」。次男の知育玩具店から買い取った児童書などをそろえ、読書の楽しさを伝える。

 次男の光春さんが神戸市で経営する「おもちゃひろば ~Toys’ Campus~」は、政府の緊急事態宣言を受け4月から休業。店頭販売の代わりに写真共有アプリ「インスタグラム」を活用して中古絵本などを販売したところ、児童書を手に取れない人たちから好評の声が相次いだ。

 本を読みたい人がたくさんいると知った赤尾さんは、約60年間暮らす横浜の子どもたちにも「本を読んで、楽しい気持ちになってほしい」と、光春さんから本を買い取り、無料配布することを決めた。

 配布する本は「ネコにはなぜひげがあるの?」といった身近な疑問を集めた事典や絵本、大人向けの保育資料など63冊。15日は正午から、横浜市緑区鴨居5丁目の自宅で夫らと配布する。密集しないように工夫し、なくなり次第終了する。問い合わせは、赤尾さん電話090(7237)8684。

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