長崎県新上五島町の県立中五島高3年ビジネスキャリアコースの生徒23人が、模擬会社「Reborn」を4月上旬に発足させた。クラウドファンディング(CF)形式で資金を募り流通について学びながら、地域振興策を考えていく。
「総合実践」の授業の一環。昨年度までは生徒や保護者らから出資金を募る模擬株式会社の形式を取っていた。時流に乗った資金調達の方式を学ぼうと、CFを導入した。
集めた資金を基に、生徒がデザインした商品の開発や、町内のお年寄りに贈るための冷却素材のマスク製作に取り組む。「社長」を務める濱崎結衣さん(17)は「将来、島を元気にする会社を起こす夢があるので社長に立候補した。経営に必要なことを少しずつ学びたい」と話した。
寄付金は1人1口千円で、3口まで寄付できる。返礼品として、1口につき同校の販売実習で使うことができる、1100円分の商品券1枚を発行。資金の総額は10万円を上限に、5万円以上を目標にしているという。問い合わせは同校(電0959.44.0265)。
「経営を学び島を元気に」 中五島高生が模擬会社発足
- Published
- 2020/05/14 00:08 (JST)
- Updated
- 2020/05/14 13:31 (JST)
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