【新型コロナ】申請書ダウンロードで 10万円給付 平塚市、困窮者優先

 新型コロナウイルスの緊急経済対策として1人当たり現金10万円を配る特別定額給付金について、神奈川県平塚市は15日、郵送による申請に先立ち、生活困窮者を対象に市のホームページ(HP)からダウンロードした申請書による受け付けを開始する。オンライン申請に必要なマイナンバーカードの手続きで役所窓口が市民で混雑する中、経済的に切迫した生活困窮者を優先していち早い支給を目指す。

 市は11日からオンライン申請も始めたが、マイナンバーカードのシステムの不具合で手続きの一部ができなくなる事態も発生。申請にはICカードリーダーなどの機材も必要となり、市は「オンライン申請ができないが、生活の状態が逼迫(ひっぱく)する人もいる。なるべく早く支給できるように」とダウンロードによる申請を決めた。

 市HPで15日から22日まで申請書の文書ファイルを公開。申請者は申請書を印刷した上で市に郵送する。申請期限は25日(必着)までで、5月末の口座振り込みとなる見込み。

 一方で各世帯への申請書の郵送は5月下旬となる。市は「一刻も早い支給が必要な人に対応するためで、急がない人は申請書が郵送されるまで待ってほしい」と呼び掛けている。

 県内では茅ケ崎、鎌倉市もダウンロードによる申請を行っている。

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