『ゴールデン街 バー空き巣事件』 コロナ禍の中、頑張っている店主の訴えをムゲに? おざなり捜査疑惑の四谷署に電凸!

現在、仮庁舎の四谷署。

緊急事態宣言が発令されている今だからこそ、街の治安を守らなければいけないのに手抜き捜査疑惑が浮上した東京都の四谷警察署に電凸をしてみました。

手抜き捜査疑惑が出ているのは、当サイトでも既報の新宿ゴールデン街で5月6日に発生した空き巣事件。

ドアが壊され、ウィスキーが窃盗されているのに窃盗・器物損壊は事件にせずに不法侵入しか被害届を受理しなかったのです。

コロナで人員が足りないとの噂も出ているようですが、3人の警官が3台の自転車で仲良く並んでパトロールしていたり、案山子のように3人の警官が交差点に立っていたりと不可思議な動向が見える四谷警察署の実態を探りました。

実際に電話をしたところ、電話受付からのたらい回し攻勢は私の電凸史上最長でした。担当だとされる捜査二課は全員外出中で不在、刑事課は要件を聞いて確認した上で、取材受付担当の刑務係のコミナトさんにつながれるまで12分20秒。

コミナトさんは、「はい、犯人が~」などと要件を部分的に復唱しながらメモをとる様子で話を聞いた上で、

「そうですね。私は今の時点で答えられる立場にいません。ちょっと、担当の者がですね。今席をはずしておりまして」

と断りモードに。受付、刑事課、刑務課と3回も同じ要件を話していたので、引継ぎをお願いしたところ、「今、聞いた話は引継ぎさせていただきます。この件は取材と言うことでしょうか」とズッコケ質問反撃を頂戴しました。

――最初から取材と言うことで電話しているのですが。

「あああ、なるほどですね。ちょっと、では担当の者に。回答は今日できるか私もお約束できないのですが」

――離席なさっている担当者の方はいつ戻るのでしょうか。

「それも、今の時点ではお応えできないです」

――担当者のお名前は?

「だって、それはっ。ちょっと待っててもらっていいですか」

――名前言えないくらいエライ方なのでしょうか。

「そういうわけではないです」

――たらい回しにされて、要件の伝達もできない上に、担当者の名前を隠すのはおかしくないですか。

「それは申し訳なかったです」

――謝罪ではなく、担当者のお名前を教えて下さい。

「名前ですか。ちょっとお待ちください。今の時点で誰が担当になるかを精査させていただかないとわからないのです。今ここの席には受付と私しかいないんですよ。確認します。5分くらい保留にさせていただきます」

しかし、13分保留にされた上に電話は切られてしまいました。再度、電話するとコミナトさんの奇妙な抗弁が始まりました。

「えっとぉ、ですね。今保留にしていてですね。保留の方を解除させていただいて問いかけはしていたんですけど、ちょっとつながらなかったということですかね」

切れた電話に話し続けていたのが事実ならばコワいですね。

そして、取材の本題に関しては

「確認したんですけど、取材に関しては警視庁の広報課というところでまず、そういう取り組みになっておりますので」

――要件を聞いてから、警視庁対応の事案という風に仕分けされてしまったのでしょうか。他の警察署と対応が異なるのはなぜでしょうか。根拠条文を教えて下さい。なぜ統一されていないんですか。

「今、電話の方で確認をしました。で、その者からですね。広報課の指示を仰いでください。その際に、あのぉ、広報課の方に聴いていただくと言うことと、取材がOKということであれば、広報課に確認して折り返します。そういう形にさせていただいております」

――名前を伝えることもできないようなエラい方に電話でおうかがいをたてて、都合悪い取材は警視庁に投げて逃げるということでしょうか。

「まぁ、そこは、ちょっとぉ。そうですかね」

――警視庁の広報課のご担当者のお名前は?

「広報課の担当は分かりません。それも含めて、まず広報課の方に電話してきいてください。私の名前は出して頂いて構いませんので」

――容疑者が外国人の事件では大使館に駆け込まれることを恐れて、署では対応を避けたいのでしょうか。都合が悪くなれば人が足りないとおっしゃるようですが、三人並んで自転車でパトロールしていたり、案山子のように交差点で三人の警官が立っていたりしているのを見ていますが、それでも人は足りていないんですか?

「…」

――あれっ、黙ってしまいましたか。先入観で人や物事を決めつける方が多いのは警察官の職業病ですか。コロナで人が足りていないという決めつけを組織ぐるみでなさっているのでしょうか。ドアが壊れされていても、容疑者は壊していないと先入観で決めつけているのでしょうか。

「申し訳ないですけど。そのことにはお答えできません」

――「申し訳ないですけど」とは何を申し訳なく思っていらっしゃるのでしょうか。杜撰な捜査をされた被害者でしょうか。

「お答えできません」

――警視庁の広報の方には要件は伝わっているのでしょうか。

「いえ。なるほど、では、私、広報課の方に今から連絡取ります」

――先ほど引き継ぐとおっしゃったのに、嘘になってしまいますよ。黙ったり、嘘をついたりして大丈夫ですか。

「嘘はついていません」

(後ろで男女の談笑が響く)

――後ろで楽しそうな複数の男女の談笑が聞こえますが。今は休み時間ですか。休憩所から子機で電話対応されているのでしょうか。先ほど受付の女性とコミナトさんしかいらっしゃらないとのことですが、戻っていらしたのでしょうか。

「……」

――休憩室でサボりながら子機で電話対応なさっていらっしゃるのでしょうか。

「もういいですか、私の方からお答えすることはございませんので、切らせていただきます、あとはお任せしますので」

――電話対応もできずにバレる嘘をつく税金泥棒と思われてしまいますが、よろしいのでしょうか。私は会話を忠実に記事にしております。

「それはどうぞ、自由に、あのぉ、どうとでも言ってください。お任せします」

自棄になったコミナトさんのあっけない逃避でした。警察署の日勤は朝8時30分から17時15分らしいので、メンバーが入れ替わった夜の部にキチンとした対応できる警官を求めて、再度取材の電凸してみました。(後編に続く ※以下のリンクからページに飛べます)

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