スペインで熾烈な覇権争いを展開してきたレアル・マドリーとバルセロナ。ここでは、『sportskeeda』による「レアルが今夏に獲得すべき元バルセロナ選手たち」を見てみよう。
マルク・バルトラ(ベティスDF)
ポジティブなものであれ、ネガティブなものであれ、あるひとつの瞬間が選手のキャリアを定義してしまうことがある。
バルトラの場合はギャレス・ベイルに置き去りにされたあのシーンだ。ただ、彼はあの事件を忘れて、しっかりとしたキャリアを歩んできた。
ラ・マシアで育成され、バルサのトップチームで100試合に出場。2016年に退団してドルトムントでプレーした後、ふたたびスペインに戻ってきた。
彼はボールプレーにも長けたソリッドなCBだ。優れたミドルレンジのパサーとして、ベティスでの2年半でパス成功率89%を記録している。
さらに、右サイドバックや守備的MFとしてもプレー可能。もし、レアルが低コストのCBを探しているのであれば、彼はうってつけのはずだ。
バルサ育ちではあるが、セルヒオ・ラモスやラファエル・ヴァランをカバーする素晴らしい人材になりえるだろう。
ジョルディ・マシプ(バジャドリーGK)
控えGKは現代サッカーにおいて埋めるのが最も難しいポジションかもしれない。脇役としての役割を受け入れてくれる候補は非常に少ない一方、非常にいいチームには信頼できるバックアッパーが必要なのだ。
特にレアルはこのポジションで数年間苦しんできた。現在はアルフォンス・アレオラが控えGKだが、来季はパリに戻る予定で、若きアンドリー・ルニンがその座に収まると見込まれている。
だが、レアルはルニンをベンチに置いて成長を阻害するのではなく、ローン移籍させて成長を続けさせるべきだ。その一方で、マシプは新たな第2GKとしてうってつけの存在である。
ラ・マシアで育成されたものの、トップチームでの出場は1試合だけ。だが、バジャドリーに移籍すると、1部昇格に貢献するなど貢献をみせている。
スタッツ的には彼はリーガでベスト10に入るGKだ。今季はフルタイムに出場しており、期待以上のパフォーマンスを披露。
30歳であるマシプはベルナベウで控えの座を受け入れるかもしれない。宿敵で育った経歴があるが、レアルにとって賢い獲得になりえる。
ティアゴ・アルカンタラ(バイエルン・ミュンヘンMF)
2013年、バイエルンはバルサの将来を担うはずだったティアゴを格安で引き抜いた。
バルサでの試合出場に一定数に達しなかったため、彼のリリース条項は9000万ユーロ(104億円)から1800万ユーロ(20億円)に減額。バイエルンはそこを突いたのだ。
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ブンデスリーガで6連覇を達成したティアゴは、世界最高レベルのセンターハーフに成長。パサーとしてもドリブラーとしても卓越しており、チームのプレーメイカーに君臨している。
この3シーズンにおけるパス成功率は90%近い数値を叩き出しており、ドリブル成功率も85%をマーク。これまで指摘されてきたビッグゲームでの弱さも改善された。
彼はルカ・モドリッチの代役にふわさしい人材であり、レアルの中盤を強化できうる。獲得するには多額の資金が必要になるだろうが、バルサ育ちの彼を“銀河系”にする価値はあるはずだ。