若手三塁手のデバースとモンカダ あなたはどちらを選ぶ?

リーグを代表する若きスター三塁手となったラファエル・デバース(レッドソックス)とヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)。もし自分のチームに今後5年間保有できるとしたら、あなたはどちらを選ぶだろうか。メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーは、かつてレッドソックスのマイナーでともにプレーした両者を特集する記事を公開し、両者を比較している。

現在23歳のデバースはメジャー3年目の昨季、156試合に出場して打率.311、32本塁打、115打点、8盗塁、OPS.916の好成績をマーク。54二塁打はリーグ最多、359塁打はメジャー最多の数字であり、MVP投票では12位にランクインした。

一方、現在24歳のモンカダはメジャー4年目の昨季、二塁から三塁へコンバートされ、132試合に出場して打率.315、25本塁打、79打点、10盗塁、OPS.915とこちらも好成績をマーク。三振の数は前年の217(メジャー最多)から154へと大きく減少した。

データサイト「FanGraphs」が算出しているWARを見ると、デバースは5.9、モンカダは5.7を記録。内野手としては、デバースがノーラン・アレナード(ロッキーズ)と並ぶ6位タイ、モンカダは9位の数字だった。

デバースは打撃の確実性でモンカダに勝っており、三振率はモンカダの27.5%に対してデバースが17.0%、空振り率はモンカダの31.0%に対してデバースが24.0%という数字になっている。実際、「ZiPS」による今後3年間の成績予想でも、モンカダの打率.273、81本塁打、出塁率.342、長打率.493に対してデバースは打率.292、134本塁打、出塁率.347、長打率.544と全ての部門で上回っている。

しかし、「ZiPS」が予想した今後3年間のWARはデバースが12.7、モンカダが12.0とほぼ互角。打撃面での差を埋めているのは、デバースとモンカダのスピードの差であると思われる。メジャーでは2018年の12盗塁が最多となっているモンカダだが、マイナーでは2015年に81試合で49盗塁、2016年に106試合で45盗塁を記録。このスピードをメジャーでも発揮できれば「30-30」を達成することも決して不可能ではないはずだ。

ちなみに、三塁守備については意外なことに両者ともハイレベル。「Statcast」のデータをもとに算出される「OAA」では、昨季デバースは+7、モンカダも+5を記録している。打撃の総合力で勝るデバースと、パワーとスピードのコンビネーションが魅力のモンカダ。ともにまだ20代前半であり、今後のさらなる成長と活躍が楽しみだ。

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