ダイキン、増収も新型コロナや特損で純利益1割減

ダイキン工業(大阪市)は5月12日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比2.8%増の2兆5503億500万円、営業利益が3.9%減の2655億1300万円、経常利益が2.9%減の2690億2500万円、当期純利益が9.7%減の1707億3100万円。世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響や、減損損失235億5400万円を特別損失に計上したことなどで減益となった。

空調・冷凍機事業の売上高は3.9%増の2兆3091億1600万円、営業利益は0.6%減の2361億8400万円。国内空調機器は消費増税や暖冬の影響、中国は特に第4四半期に新型コロナの影響で販売減。アジア・オセアニアは新型コロナで3月の売上高は前年同月比で減少も、通期では前期を上回ったという。

2021年3月期の業績予想は売上高が8.6%減の2兆3300億円、営業利益が43.5%減の1500億円、経常利益が44.2%減の1500億円、当期純利益が41.4%減の1000億円とした。概ね上期は新型コロナの影響が出ると想定した予想という。

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