コロナ影響で不足する“血液” 対策は万全、継続的な協力を 献血ルームはまのまち

「安全安心な施設運営を徹底しています」と話す小寺さん=長崎市、献血ルームはまのまち

 医療現場では、常に輸血用の血液が必要とされている。しかし、新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛が求められてから、献血者は減少。県内では一時、目標数の7割台に落ち込み、4月も8割台と低迷した。
 「献血不足が報じられると、献血者は増えるが一時的なもの。それでも非常にありがたいが、年間通じた継続的な協力をお願いしたい」と訴える。
 県赤十字血液センターは長崎、佐世保両市の献血ルームと、献血バスで採血を実施している。コロナ禍で催事の中止や延期が相次いだことなどで、献血バスの訪問先が減ったことも大きな痛手となっている。
 長崎市浜町の「献血ルームはまのまち」では、看護師らスタッフの健康チェック、衛生管理を徹底。待合室では、献血者に間隔を開けて座ってもらうなどして「3密」を回避し、感染症対策に万全を期している。
 献血ルームは週末には混み合う時間帯もあり、当日立ち寄っても数時間待ちとなる場合もあるという。「善意を頂く方々に快く協力していただけるよう、そしてルームでの滞在時間を極力短くするために、前日の午後5時までに予約を入れてほしい」と呼び掛けている。

 


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