全国ヘアデザイナーズコンテストでグランプリ 佐世保出身の黒川さん

グランプリを獲得した黒川さん=福岡市博多区、Lilu(黒川さん提供)

 全国の美容師、理容師が技術とセンスを競う本年度の「WWDビューティヘアデザイナーズコンテスト」で、福岡市の美容室「Lilu」の店長、黒川健太さん(36)=長崎県佐世保市出身=が最優秀グランプリを受賞した。黒川さんは「表現への挑戦が認められてうれしい」と喜びを語った。
 同市世知原町生まれ。幼い頃からファッションに興味があり、中学生の時に美容師を目指し始めた。北松佐々町の旧県立北松南高を卒業後、福岡市の美容専門学校へ。美容師として経験を積み、2013年から「Lilu」店長。西日本最大級の美容コンテスト「アジアビューティコングレス」など数々のコンテストでの受賞歴を持つ。
 「WWD」は米国の有名ファッション紙。日本版「WWDビューティ」もある。コンテストは、全国の美容師と理容師らがモデルを起用し、ヘア、ファッション、メークのトータルデザイン作品を写真で応募。本年度のテーマは「19~20年のコレクション(NY、パリ、ミラノ、ロンドン)におけるファッションやビューティのトレンドを意識した作品」。
 黒川さんは同コンテストは初挑戦。入念に準備を重ね、資生堂所属のヘア&メーキャップアーティストの3連覇を阻んで、グランプリに輝いた。審査員らに「写真の構図や余白のバランスが巧み」「温度感が伝わるテイスト」などと絶賛された。
 黒川さんは「ファッションの素材感や生地感をヘアで、逆に、ヘアの自由な動きをファッションで表現した。今後も新しいことに触れながら、見たことのない自分と出会いたい」と笑顔で話した。

WWDビューティヘアデザイナーズコンテストでグランプリを獲得した作品(黒川さん提供)

© 株式会社長崎新聞社