入院のコスタ・アトランチカ乗組員が帰国 長崎県内の感染者、入院ゼロに

クルーズ船コスタ・アトランチカ(イタリア船籍・8万6千トン)

 長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊しているクルーズ船コスタ・アトランチカ(イタリア船籍、8万6千トン)で新型コロナウイルスの集団感染が発生した問題で、県は15日、長崎市内の指定医療機関に入院していた50代女性乗組員が陰性となって退院し、長崎空港から定期便で帰国の途に就いたと発表した。帰国者は計288人。
 陽性者が回復して帰国するのは2人目。入院した陽性者では初。県は女性の国籍を明らかにしていない。現在5人が同市内の2指定医療機関に入院。同日、運航会社「コスタクルーズ」の医師1人、看護師2人が新たに乗船し、船には334人が乗っている。
 県はまた、県内で感染が確認された17人のうち、亡くなった1人を除く16人が15日までに全員退院し、入院がゼロになったと明らかにした。

 


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