MVPを受賞できなかった名選手 ジーター、グウィンらが選出

MVPやサイ・ヤング賞を受賞するためには、選手自身の活躍はもちろん、タイミングも非常に重要となる。過去の名選手のなかには、アウォード受賞に相応しい活躍を見せながらも、最後までアウォードと縁のなかった選手も存在する。メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンスは、過去のスター野手のなかからMVPを受賞できなかった名選手を15人ピックアップし、紹介している。

1位に選ばれたのは、ヤンキースのスター遊撃手として長年にわたって活躍したデレク・ジーターだ。5度のワールドシリーズ制覇を経験し、オールスター・ゲームMVPとワールドシリーズMVP(ともに2000年)を受賞しているジーターだが、レギュラーシーズンMVPとは最後まで縁がなかった。MVP投票では、3位以内に3度(1998年、2006年、2009年)ランクイン。最も惜しかったのが2006年で、ジャスティン・モーノーに14ポイント差の2位に終わった。

2位はジャイアンツ一筋22年のキャリアで通算511本塁打を放ったメル・オット。オットが活躍した時代には、まだサイ・ヤング賞がなく、カストロビンスは「サイ・ヤング賞が当時存在していれば、オットはMVPを受賞できていたかもしれない」と述べている。

3位は2度の本塁打王を含む通算512本塁打を放ったエディ・マシューズ。2度の本塁打王のシーズンにそれぞれMVP投票2位となっているが、1953年はロイ・キャンパネラ、1959年はアーニー・バンクスに敗れ、受賞はならなかった。

4位のアル・ケーライン、5位のトニー・グウィン、6位のウェイド・ボッグス、7位のエディ・マレーはいずれも通算3000安打以上。8位のロベルト・アロマー、9位のジョニー・マイズ、10位のマイク・ピアッツァ、11位のオジー・スミスもアメリカ野球殿堂入りを果たしている名選手だ。

12位から15位には、近年までプレーしていた選手が並んでおり、マニー・ラミレスが12位、エイドリアン・ベルトレイが13位、デービッド・オルティスが14位、ジム・トーメイが15位にランクイン。その他、トップ15圏外の選手としては、エドガー・マルティネス、マーク・マグワイア、デーブ・ウィンフィールドらの名前が挙げられている。

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