新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が続く中、相模川漁業協同組合連合会(神奈川県愛川町)は、相模川水系でのアユ釣りを例年通り6月1日に解禁する方針を明らかにした。糸が絡まないよう釣り人同士が十分な距離を置いて行うため、リスクが低いと判断した。
同漁連の木藤照雄会長は「おとりを使う友釣りのさおは長さ9メートルほどあり、釣り糸も約9メートル。この範囲には互いに釣り人同士が入らない」と説明。おとりアユの販売店でも、間隔を2~3メートル空けてもらうよう来店客に呼び掛けて3密を防ぐ。河原でのバーベキューもしないよう釣り人に要請していく。
同漁連によると、県内では酒匂川、早川などでも6月1日の解禁を予定。木藤会長は「相模川だけ遅らせれば、これら比較的小規模な河川に釣り人が集中するリスクも考慮した」と話している。同漁連では解禁へ向けアユの放流も順次進めている。