商店街の魅力を広く伝えようと、新丸子商店街(川崎市中原区)で動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」を利用した発信が始まった。個性豊かな各店舗の情報を動画で提供することで、地域活性化につなげる取り組み。商店街を構成する全店舗の配信を目指すという。
同商店街は、東急線新丸子駅周辺の四つの商店街で構成され、約250店舗が立地する。動画配信は、丸子地区商店街連合会に所属する美容院「アズーロプライベートサロン」の宮田一信さん(37)が呼び掛け、商店街で一丸となり取り組むことになった。
新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言が発令される状況で、同商店街では人通りが2~3割減少しているという。「外出自粛はいいことだが、店舗にとっては厳しい。今できることを考え、より広く発信するためにユーチューブというツールを使うことを思い立った」と宮田さん。
動画は各店舗に宮田さんが訪れ制作している。それぞれの店の伝えたいことや、一押し商品などをショートムービーとして編集。4月末から配信されており、現在は飲食店を中心に12店舗を紹介、近々10店舗を追加する予定だ。今後は、各店舗が撮影した動画も紹介したいという。
動画は、ユーチューブの番組「アズーロプライベートサロンTV with新丸子商店街」の商店街カテゴリーで配信している。宮田さんは「連合会に所属しない店舗の紹介もしたい」と意気込んでいる。