すわコロナか? 寝たきり老人の歯茎が腫れ出した! 口から出てきた物体とは…!?

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寝たきりのお年寄りを診察した医師が目にしたおぞましい光景を語ったSNS投稿が反響を呼んでいます。まさか口からそんなモノが出てくるとはと一様に驚きの声が上がっているのです。

タイの地方病院に勤務するこの男性歯科医師も、教本や講義で知識としては知ってはいたもののまさか自分がこんな症例に遭遇するとは思ってもいなかったので、目にした時には3秒間身が固まったと語っています。

5月2日、新型コロナウイルスによる外出制限がようやく緩和されたことからこの男性医師は知人の家を訪問しました。すると1年前から寝たきりになっている70歳男性の歯茎が腫れているので診てほしいと頼まれたのです。

面倒を見ている人が送ってきた写真を見ると口内に異様に大きな腫れが確認できました。当の本人は会話ができないため痛みがあるか不明だとのこと。そこでその日の午後、早速準備をして診察に訪れました。

寝たきりの男性は痩せこけていて、臀部に床ずれがありました。鼻の穴には体内に栄養を注入するチューブが入っています。体温を測ると39.4℃あり、上顎の歯茎が非常に腫れ上がっていて歯が4本ぐらついていました。医師は症状を見てここでの治療はできないと判断。救急車を呼び病院へ搬送しました。

病院に到着し高熱の原因を探っている中、麻酔を打ったうえでぐらついた歯を1本抜くことにしました。歯を抜いたところ歯茎内部に大きな空洞が出現。大きな腫れの内側に当たるその空洞内から出てきたものは、なんと1匹のウジ虫でした。体をくねくねさせているではないですか。

空洞を切開したところ、ウジ虫がさらに12匹出現。そうです。歯茎の腫れの正体はウジ虫の巣だったのです。もう残りがいないか念入りに確認したうえで縫合して穴を閉じました。

このウジ虫はハエの幼虫だと判明。発見が遅れていたらさらに酷い状態になっていたと医師は安堵しつつも、人の口からウジ虫が何匹も出てきたという信じられない光景が目に焼き付いて離れないようです。

最後に医師は、寝たきりの人を介護している方に対して患者の口を開けたままにしておかないように注意を促しています。日本でも十分に起こりえるのでどうぞご用心を。(取材・文◎赤熊賢)

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