長崎停泊クルーズ船 再検査陰性の11人が帰国

クルーズ船コスタ・アトランチカ

 長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊中のクルーズ船コスタ・アトランチカ(イタリア船籍、8万6千トン)で新型コロナウイルスの集団感染が発生した問題で、県は16日、陽性だった乗組員のうち再検査で陰性が確認された11人が、17日に長崎空港から定期便で帰国の途に就くと発表した。
 運航会社「コスタクルーズ」は陽性乗組員の帰国に向け、長崎大学病院に依頼してPCR法による再検査を進めている。14日に83人の検体を採取、検査し、15日に63人の陰性を確認。そのうち11人が17日に帰国する。国籍は複数だが、県は詳細を明らかにしていない。83人のうち20人は再検査でも陽性だった。
 陽性が確認されていた乗組員149人のうち、15日までに2人が帰国。船内には142人が残り、5人が長崎市内の2指定医療機関に入院している。


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