任期満了に伴う神奈川県小田原市長選は17日、投開票され、新人で元県議の守屋輝彦氏(53)=自民党推薦=が、現職で4選を目指した加藤憲一氏(56)との一騎打ちを制して初当選した。
昨春の県議選への出馬を見送り、早い時期から準備を進めた。自民からの推薦のほか、過半数の市議や商業関係者らからの支援も得て組織選挙を展開。市民派の現職の4選を阻んだ。
選挙戦では新型コロナウイルス対策を最優先に掲げ、現職の市立病院再建の手法などを批判、国・県などとのパイプを強調した。
加藤氏は「三大案件」とされる大型事業や市民参加の地域づくりなどの3期12年の実績を強調。「歩みを止めてはならない」と呼び掛けたが、及ばなかった。
投票率は46.79%で、選挙のあった前々回(2012年)より4.92ポイント上回った。新型コロナの影響で、混雑を避けようと期日前投票が大幅に増え、投票率を押し上げた。
当日有権者数は15万9323人(男7万7127人、女8万2196人)。