新型コロナウイルス感染のハウが退院 自宅療養へ

2週間前に新型コロナウイルスの症状が発生し、集中治療室に入っていることが報じられていたアート・ハウ(アストロズ、アスレチックス、メッツの元監督)がヒューストンの病院から退院したことが明らかになった。今後は自宅療養を行う予定だ。メジャーリーグ公式サイトでアストロズの番記者を務めるブライアン・マクタガートが伝えている。

現在73歳のハウは、5月3日に寒気や倦怠感といった初期症状を認識し、自宅で隔離生活を送っていたものの、症状は改善せず、救急車でヒューストンのメモリアル・ハーマン病院へ運ばれた。集中治療室に入っていることが報じられていたが、日本時間5月18日、集中治療室を出て、今後は自宅で2週間の隔離生活を送る予定であることをハウ自身が明らかにした。

ハウは「この5日間くらいはとても長かったよ。ようやく少しずつ体調が良くなってきた。まだ味覚障害は残っていて、普段通りの食事をすることはできないけれど、自宅に戻れるのはありがたいことだ。このまま体調が良くなってくれることを願うよ」とコメント。「人によって症状が異なるし、それに対処していかなくてはならない。本当に未知のウイルスという感じだね」と新型コロナウイルスの恐ろしさについて語った。

ハウによると、自宅療養の期間中は酸素のレベルを上げ、発熱のない状態を維持する必要があるという。「先週の火曜日に発熱したのが病院へ運ばれた理由なんだ。それまでは体温を維持できていたけれど、突然何も食べられなくなって、これはマズいと思った。そのあと一気に体調が悪化したような気がするよ」と自身の経験を振り返った。

ハウは自身の感染経路をハッキリと認識していないという。しかし、「あなた方の仲間のことを考えてほしい。これはとても重要なことだ。今回のウイルスはクレイジーなんだ」と語り、すべての人々が今回のパンデミックについて真剣に考えるべきであるとメッセージを発信した。

ハウはパイレーツ、アストロズ、カージナルスで合計11シーズンにわたって内野手としてプレーし、通算891試合に出場。1989年から5年間アストロズ、1996年から7年間アスレチックス、2003年から2年間メッツで監督を務め、通算1129勝1137敗(勝率.498)をマークした。

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