Kyrie(NoGoD)がNoGoDの楽曲を癒し効果絶大なリラクゼーションスタイルにアレンジ。外に出て鬱憤晴らす前に、この曲たちで心を安らげな!!

不要不急以外の外出を制限する自粛ムードが世の中へ広がり出したのが、3月下旬のこと。4月に入り間もなく日本全国へ緊急事態宣言が発令され、一人一人が極力自宅で過ごす毎日を送り続けてきた。もちろん今も、自身がクラスターにならないために外出を制限している人たちも多いだろう。

NoGoDのメンバーたちも、3月上旬以降ライブが中止になり、メンバーたちは気持ちを切り換え、それぞれ自宅で制作作業へ没頭する日々を送り続けてきた。制限された環境の中、ヴォーカルの団長はオンラインという形で積極的に自宅から配信を続ければ、団長とギターのKyrieは、不要不急の外出を控え、今は自宅で過ごそうとメッセージするナンバー「StayHome」を完全自宅録音/録画スタイルで作り上げ、YouTube上に動画をアップする行動も示していた。

加えてKyrieは、この機会を活かし、ファンたちが自宅で楽しむうえで一番嬉しい音源を密かに制作していた。それが、NoGoDの楽曲をアコースティックギターの演奏のみで構築したアンプラグドなインストアルバム「紡-Acoustic Instrumental Selection-」だ。ライブでは強烈な存在感を発揮する曲たちを、対極にある、触れた人たちの心にスーッと染み込む、肌心地の良い穏やかな曲調にアレンジ。自宅で疲れた心をゆっくりいたわる癒し効果抜群のアルバムとして作りあげた。

本作用にセレクトしたのが、「十人十色」「emotional disorder」「想歌」「感情」「エンドロール」「唯一歌」の6曲。気持ちを熱く掻き立てる解放感を抱いたアップチューン「十人十色」が、哀愁味を帯びた心落ち着かせる柔らかい表情にと対極な姿に変化。

「emotional disorder」では、冒頭の切々とした始まりは共通しながらも、その後、高揚を抱き疾走してゆくスタイルとは裏腹に、テンポを一気に落とすブロックも作れば、スパニッシュなアプローチを見せ気持ちを優しく浮かせるなど、切なくもドラマチックさを描いた楽曲として昇華。どんどん気持ちを解き放つように歌や演奏が駆けだす「感情」も、対極にある、少し影を背負った哀愁浪漫な表情に変化。原曲の香りを十分に感じさせながらも、熱よりは温もりを覚える形に仕上げている。

収録したどの楽曲も、原曲の魅力となる軸をぶらすことなく。でも、何処か"哀愁"を抱かせ、心を優しく落ち着かせる表情へと変化しているように、原曲を知っている人たちは解釈の妙味を楽しんでいただきたい。 初めて触れる人たちの場合、原曲を知らずとも、胸をキュッと疼かせつつも心を癒す穏やかな曲たちを詰め込んだリラクゼーションミュージックとして楽しんでもらえるはずだ。ヴィジュアル系/ヘヴィメタル系の楽曲でもこんなにも癒しの要素を備えていることを、NoGoDの楽曲たちを通しKyrieが証明してくれたのも嬉しかった。

アルバム「紡-Acoustic Instrumental Selection-」は現在、ART POP WEB SHOPで限定販売中。購入いただいた方は、6月4日(木)の20時より行なわれる「グリーティング無料配信イベント」へ参加することが出来る。「当日はコメント欄にKyrieへの質問等を投稿してください。可能な範囲でお答えする予定です」とも告知しているように、ファンにはKyrieのことをより深く知れるチャンスの場になる。ぜひ、あなたが気になる質問をKyrieにぶつけて欲しい。

さらに嬉しいニュースとして、過去に発売していた「奏 -Acoustic Instrumental Selection-」もツイキャス公式ストアで販売が始まった。こちらは1曲ごとの配信になるので、可能なら6曲揃え、アルバムとして耳にしてもらいたい。

世の中の空気的に自粛ムードも解消になり始めているが、ライブハウスで観客を集めてのライブという場が自由に開放されるのは、もうちょっと先になりそうだ。それまでは、KyrieのソロアルバムやNoGoDの楽曲や映像に触れながら、また一緒に気持ちをバーストして熱狂出来る日まで心の魂を燃やし続けていてもらいたい。

TEXT:長澤智典

「Kyrie from NoGoD - 十人十色」MV

「StayHome/団長&Kyrie (from NoGoD)」

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