【新型コロナ】宣言継続中の神奈川、他県解除で緩んだ? 湘南・鵠沼海岸など人出大幅増

県内各地の人口流動分析

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の解除が神奈川では見送られ初めて迎えた週末は、湘南地域の海岸などで大型連休時よりも人出が大きく増えたことが18日までに、神奈川県の分析で分かった。県は引き続き外出自粛を呼び掛けているが、全国39県で宣言が解除されたことで県内でも緩みが生じたとみられる。

 県はNTTドコモの「モバイル空間統計」を活用し、県内の主要駅や商店街、観光地など13地点の人口流動の分析をしている。

 17日午後3時の人出を、感染拡大前の1~2月の休日平均と比較。鵠沼海岸(藤沢市)は32.8%増で、大型連休時(2~6日、0.3%減)より大幅に増加した。初夏の陽気となった同日は海沿いにレジャー客らが多く詰め掛け、城ケ島周辺(三浦市)でも8.7%減にとどまった。

 主要駅周辺では横浜駅が73.7%減、川崎駅60.9%減と大型連休時よりも人出がやや増加。観光地の駅周辺では箱根湯本駅が70.1%減、鎌倉駅46.8%減だった。商店街は、モトスミ・ブレーメン通り商店街(川崎市)が3.2%増、洪福寺松原商店街(横浜市)は2.1%減。

 県の担当者は「他県で宣言が解除されたこともあり、神奈川でも緩みが出ている。外出自粛の我慢を続けてほしい」と話している。

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