ジュニアシートは何歳から? いつまで使うべき? チャイルドシート兼用モデルが人気|2020年おすすめランキングTOP5

頸椎が未発達な幼児は後ろ向きに座らせるのが安全

ジュニアシートは何歳から?

チャイルドシートからジュニアシートの切り替え時期は3~4歳

ジュニアシートはチャイルドシートほど一般的な言葉ではないので、ピンとこない方もいるかもしれません。一般的に「3歳頃まで使用する」のがチャイルドシートで、「3歳~10歳頃までの子供が使用する」のがジュニアシートです。

年齢3歳、身長100cm、体重15kgを超えているかがチャイルドシートからの以降の目安

「ジュニアシートは3歳から使用する」というのはあくまで目安で、子供の成長によって利用開始時期に違いが出てきます。ジュニアシート利用の目安としては「年齢3歳、身長100cm以上、体重15kg以上」となります。

ジュニアシートは車のシートベルトを利用して子供の体をホールドするので、安全な位置でシートベルトがかけられるかどうかがポイントになってきます。可能であれば販売店や周囲の友人からジュニアシートを借りてみて、実際に車に設置して子供を載せて試してみるのをおすすめします。

チャイルドシート・ジュニアシート兼用モデルなら1歳から利用できる

チャイルドシートもジュニアシートも頻繁に買い替えられる製品ではありません。そのため、メーカー各社はチャイルドシート、ジュニアシート兼用モデルを積極的に開発、販売しています。後ほど紹介するおすすめ製品の中にもそういったジュニアシートを取り上げていますので、「長く使える製品が欲しい」という方はチャイルドシート・ジュニアシート兼用モデルを選ぶようにしましょう。

ジュニアシートは何歳まで?

写真はジュニアシートではなく、チャイルドシート

6歳未満はジュニアシートの着用義務あり

法律(道路交通法)上では6歳未満の子供を車に乗せる際はベビーシートやチャイルドシート、ジュニアシートの使用が義務化されています。稀に「チャイルドシートはOKだが、ジュニアシートはダメ」などと勘違いされていることがありますが、ジュニアシートの利用も法律上まったく問題ありません。

道路交通法第71条の3第3項で規定されているのですが、条文上は6歳未満の乳幼児を車に乗せる際は「規定に適合する、発育の程度に応じた幼児用補助装置」を使うように書かれています。規定に適合する製品であれば、ベビーシートやジュニアシートであっても法律違反にはなりません。

なお、6歳未満の児童を車に乗せるのにチャイルドシート・ジュニアシートを使わなかった場合は交通違反となり、違反点数1点(反則金無し)となります。

身長が140cmを超えるまではジュニアシートを使用した方が安心

「6歳以降はジュニアシートを使用しなくていいのか」と思うかもしれません。6歳を過ぎてジュニアシートを使用しなくても、法律上は問題ありません。しかし、子供の身長が140cmを超えるまではジュニアシートを使用した方が安心です。

6歳を超えてすぐにジュニアシートの使用をやめると、大人用シートベルトを使用して子供の体を固定するようになります。しかし、シートベルトは最低140cm以上ある人(おおむね小学4年生の平均身長)を想定して設計されています。身長が低すぎると適切な位置で子供の体をシートベルトで固定できません。また子供の頭の位置は大人より低いため、専用ヘッドレストで頭部を守ってあげた方が安全です。

そのため、6歳以降もジュニアシートを利用し、座面を高くして適正な位置でシートベルトを利用したり、ヘッドレストで頭を守ったりしてあげましょう。成長に合わせてジュニアシートの背もたれや、ヘッドレストは取り外し、最終的には座面のブースターシートのみを利用するようになります。

ジュニアシートの種類

背もたれ・ヘッドレストがあるタイプ

3歳以降の子供は身長、体重、骨格…あらゆる点が未発達で大人とはまったく違います。そのため、ジュニアシートには子供の成長に合わせた背もたれや、ヘッドレストが用意されています。

ジュニアシートは3歳から10歳頃まで使用できるのですが、多くの製品でヘッドレストの高さなどが調整できるようになっています。成長期の子供に合わせて、ジュニアシートのヘッドレストを最適な位置に調整してあげましょう。

背もたれがないブースターシートタイプ

最近のジュニアシートは背もたれや、ヘッドレストが取り外せるタイプが主流です。背もたれや、ヘッドレストを取り外すとお尻の下に敷く座面部分だけが残ります。この座面部分をブースターシートや、ブースタークッションと呼びます。

ブースターシートは、身長140cmを超えた大人用に設計されたシートベルトを最適な位置で使用するため、上半身の高さを調整するために使用します。子供が小学校3年、4年生になり、ある程度大きくなってもブースターシートを使用し、足りない身長を補う必要があるのです。

ジュニアシートの選び方のポイント

次にジュニアシートを選ぶ際のポイントについて紹介します。今、乗っている車や子供の年齢に応じて、最適な製品を選ぶ参考にしてください。

ジュニアシートの設置に十分なスペースが確保できる車種かどうか

大型のSUVに乗っているのか、軽自動車に乗っているのかで設置できるジュニアシートのサイズが変わってきます。どのジュニアシートもカタログやWebサイト上で商品サイズを記載しているので、購入前にみなさんの車で利用できるジュニアシートかどうかを確認するようにしましょう。

なお、メーカーによっては製品Webサイトでメーカーや車種を指定して、検討しているジュニアシートが自分の所有している車と適合しているかどうかをチェックできることもあります。またWebサイト上でジュニアシートの取り付け手順が動画で紹介されていることもあるので、購入前は製品ページをチェックするようにしてください。

年齢、身長、体重に適したジュニアシートか

ジュニアシートによって、対象年齢、身長、適正体重はさまざまです。1歳から使用できるチャイルドシート・ジュニアシート兼用モデルであれば身長75cm、体重9kgから利用できますが、一般的なジュニアシートは身長100cm、体重15kg以上~となっています。購入前にカタログやWebサイトで適合年齢、身長、体重かどうかを必ずチェックするようにしましょう。

ジュニアシートのサイズ調整は簡単か、丸洗いOKなどの使いやすさ

ジュニアシートは最長で1歳~10歳頃まで使用するため、子供の成長に合わせてヘッドレスト位置やベルトの長さなどを調整する必要があります。最近のジュニアシートはどれも調整しやすいように設計されていますが、サイズ調整が簡単かどうかも購入前に確認しておくと安心です。

また、ジュニアシートは子供がジュースをこぼしたり、汗をかいたりと長く使っていると必ず汚れてきます。清潔な状態をキープしてあげた方が子供は快適なので、座面・背もたれ・ヘッドレストをバラバラにして洗えるタイプを選びましょう。

クッション部分がメッシュシートになっているジュニアシートを選ぶと、通気性に優れ蒸れることはありません。クッション性に優れた素材を使っている製品もあるなど、子供がジュニアシートに座るのを嫌がらない工夫が凝らされた製品も増えてきました。そういった点も考慮し、ジュニアシートを選びましょう。

固定方式はISOFIXか3点シートベルトか

後部座席にISOFIX専用金具を装備している車の方は、チャイルドシート・ジュニアシート側の金具を差し込むだけで確実に固定できるISOFIX固定方式のジュニアシートを購入する方が取り付けミスが無く安心です。

一方の3点シートベルト固定方式も正しく固定すれば安全性に問題はありません。助手席にジュニアシートを取り付ける際などは3点シートベルト固定方式しか選べないため、そちらも注意してください。

1万円以下から5万円前後まで価格はさまざま

ジュニアシートの中には1万円を切るような製品もあり、価格だけで見ると格安ジュニアシートを選びたくなります。しかし、ジュニアシートは子供の安全を守るための製品です。安全性、快適性、使い勝手などを考慮し、安心できるジュニアシートを選んであげましょう。

ジュニアシートの価格帯は1万円前後~6万円を超える製品まで、幅広い価格帯のモノが売られていますが、主流は2~3万円前後となります。

Eマーク(国交省認定マーク)があるジュニアシートかどうか

注意する必要があるのは国交省認定マークがついているかどうかです。ネット通販などで格安で売られている海外製品の中には認定マークがついていないジュニアシートもあり、こういった製品を使用した場合、交通違反になります。

違反かどうかはさておき、あまりに安い製品は子供の安全が確保できない可能性があります。認定マークのある信頼できるジュニアシートを選ぶようにしてください。

参考映像:あなたのチャイルドシートは大丈夫ですか?

※上記映像はJAF制作

ジュニアシートを助手席に設置するのはアリ? ナシ?

大人の安全装備は常識 では子供の安全は・・・ チャイルドシート誤使用6割、致死率29倍という真実

助手席エアバッグが作動すると非常に危険

ほとんどの車では助手席前方にエアバッグが装備されています。助手席のエアバッグは大人が座った状態での事故被害を最小限にするために設計されており、子供が座った状態で作動させると危険な場合があります。そのため、可能であればジュニアシートは後部座席に設置した方が安全です。

助手席が気になり、運転に集中できないことも

助手席にジュニアシートを設置した際に子供が泣いたり、暴れたりするとドライバーが助手席側に気を取られ、前方不注意となることもあります。チャイルドシートもジュニアシートも後部座席に設置し、子供の隣にもう一人大人が座り、子供の様子を見る環境が理想的です。

助手席は事故の際の死亡率が高い

助手席エアバッグやサイドエアバッグが普及し、以前よりは助手席の危険性は下がってきましたが、それでも運転席や助手席は後部座席に比べると危険なのは間違いありません。チャイルドシートやジュニアシートの設置場所は後部座席の方が安心なのは間違いないでしょう。

助手席に設置する場合の注意点

2シーターの車に乗るなど、やむを得ない理由でジュニアシートを助手席に設置する場合は、万が一エアバッグが膨らんだ際に子供を守るためにシートを一番後ろまで下げて設置するようにしてください。

なお、後ろ向きで設置するチャイルドシートを助手席で使用する際は、助手席エアバッグのスイッチをオフにするなどをメーカーは推奨しています。助手席でのジュニアシート、チャイルドシートを使用する際は使用方法をメーカーサイトであらかじめチェックするようにしてください。

大手通販サイトで人気のおすすめジュニアシートランキングTOP5

大手通販サイトでのジュニアシート売れ筋ランキングTOP5を紹介します。紹介する商品によって価格帯や固定方式はさまざまです。下記の製品は数多くあるジュニアシートのほんの一握りの製品です。皆さんの予算や用途に応じて、下記以外のジュニアシートもチェックしてみてください。

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