コロナ感染対策で“お葬式”にも自粛余波、カンニング竹山、参列できない無念に理解

ABEMAが、「ABEMA NEWSチャンネル」にて、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。

5月18日(月)夜9時からの放送では、新型コロナウイルスの感染防止のため、スタジオ出演者の間にアクリル板を設置し、番組MCを務めるお笑い芸人のカンニング竹山、進行を務めるテレビ朝日の平石直之、佐藤ちひろ両アナウンサー以外のコメンテーターが自宅や職場から“テレワーク”で出演した。

番組では、新型コロナウイルスの感染拡大によって葬儀の場にも大きな影響を及ぼしていることに着目。「3密」を避けるため親族や参列者の人数制限がされる葬儀が増えているほか、亡くなった方がコロナウイルスに感染していた場合は、家族は入院中の対面はおろか火葬にさえ立ち会えない現状がある。また、葬儀会社の防護服不足の問題により、通夜や告別式自体が行えないケースもあるなど事態は深刻化。そんなコロナ禍での、遺族の心のケアも踏まえた「最期のお別れ」について議論した。

番組冒頭、竹山は「日本は致死率が少ないと言っても、亡くなっている方が実際にはいらっしゃるわけで。これからコロナはどうなるか分からないし、もしかしたらまた年末に向けて第2波というものがやってくるのかもしれませんからね。ただ、葬儀に立ち会えないっていうのはやっぱりちょっとキツイですね。僕も、20代の時に福岡の祖母が亡くなったんですけど。その時はお金がないとか、どうしても外したくない芸人としての仕事が入っていたとか色んな事情があって、自分の決断で行かなかったんだけど。やっぱり今、お墓参りに行く度に謝りますよね。『ばあちゃん、あの時すみませんでした』って。だからどこかで悪かったなっていうのがあるし、やっぱり葬儀はやった方がいいなと思います」と自らの経験を明かしながら、祖母の葬儀に参加しなかった後悔を明かした。

また、実際に参列が叶わなかった当事者として、先月末、福岡県に住む祖母を亡くした研修医のホンマさん(仮名)がリモートで出演。死因はコロナウイルスとは関係なかったものの、ホンマさんは熊本県で研修医として働いていたことから、病院の職場規定もあり、葬儀への参列を諦めた。ホンマさんは、「僕は病院に勤めているということもあって、前々から『県外に出たら仕事できなくなるよ』と言われていたので。祖母の訃報を聞いた時は『帰れないな…』と残念な気持ちになりました」と当時を振り返り、さらに「元々は僕たち孫も集まって、友人も集まる数十人規模の葬儀だった思うんですけど、実際には僕の両親と祖母の兄弟だけなので、葬儀自体は10人以下。火葬場に行ったのは5人だけと聞きました」と、コロナ禍の葬儀の現実を明かした。

一方、コロナで亡くなった方の葬儀も執り行っている、葬儀会社アーバンフューネスに勤める有坂立朗さんは、自身が感染する不安について問われると、「警察署で預かったご遺体が、実は感染していたことが後から判明したケースもあるので、こちらとしても細心の注意を払わなければいけないのが現状です」とそのリスクに言及。また、感染防止のため防護服や非透過性納体袋などの備品に出費が増えていることに加えて、葬儀の規模が縮小したことで経営が困難になっている実態を明かした。

これを受けて、ジャーナリストの堀潤が「葬儀社の経営が維持できなくなってしまって、葬儀が滞ってしまう社会って、今後どういうことをリスクとして考えておけばいいですか?」と問いかけると、有坂さんは「請け負えなくなると葬式ができる会社に集中してしまうので。そうなったときに現状としても課題なのが、すぐに火葬ができるわけでないということ。これはコロナに感染していても、そうでなくても。なので、ご遺体を保管するお預かりの施設をいかに確保するかが課題になってきます。一社あたり抱えてる数は決まっているので、それが請け負え切れなくなることが懸念されます」と語った。本放送の様子は、現在も「ABEMAビデオ」で配信中。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

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