【新型コロナ】相模原市立小中、夏・冬休み短縮 計15日、授業時間確保

 相模原市は20日、本年度の市立小中学校の夏休みを12日間、冬休みを3日間それぞれ短縮すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校措置が続いていることから、長期休みの期間を削減して授業時間を確保する。神奈川県教育委員会によると、夏休みや冬休みの短縮を決めたのは県内の自治体で初めて。

 市教育委員会によると、市立小中学校の夏休みは7月21日~8月24日、冬休みは12月25日~翌年1月7日と市教委の規則で定めている。市教委はこの規則を本年度に限って改正し、夏休みは8月1~23日、冬休みは12月26日~翌年1月5日とする。

 7月23~26日の4連休は休日とし、本来の夏休み中の授業実施日は8日間となる見込み。休校期間は既に2カ月近くに及ぶが、夏の酷暑と過度の詰め込み教育を避けつつ授業の遅れを取り戻すには、この短縮期間が最適と判断した。春休みは変更しない。

 市立小中学校の再開については、緊急事態宣言の解除を条件に6月1日からとする方針も示した。2週間程度は分散登校を行って密集を避ける。併せて担任による面談などを実施して児童らの健康状態を確認し、時間をかけて学校生活に慣れてもらう。学校給食は6月15日の再開を予定している。

 緊急事態宣言が今月31日までに解除されない場合は6月1日を臨時登校日とし、その後も数日置きに登校日を設ける。

 本村賢太郎市長は定例会見で「長期にわたり学校生活から離れた子どもたちの学習面や心身のケアなど、こまやかな対応が必要」と話した。

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