関東一早い梅の初もぎ 「梅酒やジャムに」家庭消費期待

梅の初もぎをする女性=小田原市上曽我

 関東で最も早いとされる梅の初もぎが20日、神奈川県内有数の梅の産地・小田原で行われた。今年は開花が早く、冷害などもなく順調に生育したため、大ぶりの実が多いという。

 小田原市上曽我の梅林では、梅農家の女性らが青くみずみずしい果実を手でもいで次々と籠に入れていった。この時期の収穫は梅酒用の「白加賀」などが主で、6月上旬に梅干し用の「十郎」「南高」などが始まる。

 市梅研究会によると、今年は不作だった昨年を大きく上回る205トンの収穫が見込まれている。ただ新型コロナウイルスの感染拡大の影響で飲食店や旅館などでの消費が不透明といい、星野和夫会長(73)は「家庭内で梅酒や梅ジャム作りなどに活用してほしい」と話している。

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