クマ対策に取り組むべきは誰なのか。1年10カ月の取材から民主主義の課題を考えるドキュメンタリー

HBC北海道放送で5月24日に「クマと民主主義~記者が見つめた村の1年10カ月~」(午後3:00、北海道ローカル)が放送される。クマ対策に揺れ続ける北海道の小さな村の取材を通して、日本の地方が抱える民主主義の課題に迫る。

住宅地にクマが現れると、ハンターが出動するのは当たり前だろうか。山と海に挟まれた住宅地に約1400人が暮らす、北海道後志管内の島牧村。一昨年の夏、毎晩のようにクマが住宅地に現れ、庭や小屋を荒らした。村は地元の猟友会に頼り、2カ月後にクマを駆除。騒動は終わったかに見えた。

しかし毎日のように日中にクマが現れている現在、村にハンターの姿はない。きっかけは、ハンターの育成に力を入れてきた村の政策に、議会が異を唱えたことだった。クマをめぐって生まれた人の対立。解決策が決まらないまま、時間だけが過ぎていく。同番組ではその背景を探るうち、住民が抱く村の民主主義への疑問が明かされていく。クマ対策に取り組むべきなのは、誰なのか。1年10カ月の取材を通して、日本の地方が抱える民主主義の課題を見つめる。

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