広報紙配布方法を再検討 在宅職員の協力も視野 横須賀

 新型コロナウイルスの感染拡大が、自治体から市民への“お知らせ”にも影響を及ぼしている。神奈川県横須賀市では広報紙の配布方法を再検討しているほか、回覧板を使った情報の周知も中断している状態だ。

 毎月発行の「広報よこすか」は通常は町内会・自治会が協力し、各家庭に配布している。だが、広報の仕分け作業や受け渡しなどで「3密」になることを避けるため、町内会などを通じた配布は停止している。

 代替策として、5月号は新聞折り込みで配布。ただ、新聞を購読していない世帯から「広報が届かない」などの問い合わせがあったため、6月号については配布方法を再検討するという。市は「在宅勤務を行っている職員に町内での配布協力を呼び掛けることも考えたい」としている。

 また、市民から不安の声もあり、回覧板を使った市事業などの周知も4月から取りやめている。市は「いつ元に戻すか、判断が難しい」と話し、再開時期は未定という。

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