新型コロナウイルスの感染拡大で、休業したり客足が落ちたりしている飲食店をデリバリーで支援する「横須賀テイクアウトパートナーズ（TP）」が発足した。地元の店やタクシー会社などと連携し、なじみの味を横須賀市内の家庭に届けている。
立ち上げたのは、市内でコンサルティング業を行う齋藤元一郎さん（35）と津田修吉さん（39）。飲食店が新型コロナの影響で苦しむ姿を目の当たりにしたが、坂が多い地形のためか、横須賀には多店舗の料理を宅配するサービスがない。「地元の飲食店に今後も変わらず営業してほしい」という思いで4日からスタートした。現在は中華料理店や洋食店など9店舗が参加。配達時間帯は「ランチ」と「ディナー」の2種類で、臨港タクシー（同市汐入町）などが配達と代金のやりとりを担当する。「子どもがいる家庭から『家でお店の味が楽しめてありがたい』という声もある」（津田さん）などの反響もあり、繰り返し注文する客も増えているという。
店舗側からも好評だ。「横須賀ネイビーバーガー」が人気の「TSUNAMI」（同市本町）も参加店舗の一つ。店主の飯田茂さん（67）は個人的に宅配サービスを探していたという。「食べたいが店に行けない、という人もデリバリーなら注文できる」と話す。
参加店舗は今後拡大する予定。齋藤さんは「お店のファンの人も気になっていたが行ったことがない人も気軽に利用してほしい」と呼び掛ける。
注文は電話と横須賀TPのホームページ（https://takeout-partners.com/）で受け付ける。最低注文金額は2200円で、支払いは現金のみ。問い合わせ・注文は電話046（876）7935。
