ボルボが人命優先のため、最高速度制限を採用
疑問視する意見を越えて導入
ボルボは、最高速度制限に加え、最高速度をより適切に設定できるケア・キーの導入によりスピードの出し過ぎによる危険性を強く訴え、また両機能によってドライバーのより良い行動をサポートし、死亡事故や重傷事故ゼロの達成を目指す。
最高速度制限の発表以来、そのような制限を課す自動車メーカーの権利について疑問視する意見もあった。しかしボルボは、たとえ一部の顧客を失っても最終的に人命を救うためには自動車メーカーの権利と義務をめぐる議論の先駆者であるべきだと主張している。
スピード出し過ぎというシンプルかつ困難な課題
安全装備では不十分
スピードの出し過ぎの問題点は、ある一定以上の速度において事故が起きた際、車内の安全装備や道路上のインフラ整備では、もはや死亡事故や重傷事故を完全に回避することができないということだ。
このため、ほとんどの欧米諸国では制限速度が設けられている。しかしながら、スピードの出し過ぎは依然としていたるところで発生し、死亡事故や重傷事故の主な原因の一つとなっている。
将来的には飲酒や薬物の問題も
スピードの出し過ぎの他にも、飲酒や薬物使用による酩酊および注意散漫は主要な懸念事項となっている。ボルボは、人間の行動に起因するこれらの事柄に対処する取り組みを行っており、将来の車にはさらに多くの機能が導入される予定だ。