諫早市は21日の市議会全員協議会で、新型コロナウイルス感染拡大に伴う国の特別定額給付金（1人10万円）の支給が申請世帯数の13.69％（6485件）と明らかにした。対象の6万729世帯の半数にあたる3万件超の郵送申請が先週初めに集中した上、記入漏れなどが多く、審査に時間を要している。
同市では1日からオンライン申請が始まり、6日に全世帯に申請書を郵送。17日までに4万7367件の申請を受理し、21日までに計6485件に支給した。
議員側は「支給実績が非常に少なく、早く支給する工夫を」と要望。市側は担当職員20数人のほか、他部署の応援職員約50人が終業後、確認作業に従事していると説明した。必要事項の記入漏れや添付書類不足が多く、業務が煩雑化。口座番号などの二重チェックを実施しミス防止策を徹底しており、申請受理から支給まで約3週間かかる見通し。
全協に出席した宮本明雄市長は6月1日に開始する第2弾の緊急経済対策の概要を説明。宿泊施設や交通事業者向けの給付金新設のほか、中小事業者向けの緊急経営支援給付金（一律30万円）の減収率（3～5月いずれかの売上高が前年同月比50％以上）を引き下げる方向で検討している。同給付金申請は17日現在、744件、22日までに計621件を支給する。上限2千万円の緊急資金融資申請は25件。セーフティーネット保証申請は161件。
■諫早市で利用可能な主なコロナ対策支援
【個人】▽特別定額給付金（1人10万円、8月11日までに市に申請）▽子育て世帯臨時特別給付金（児童1人1万円、児童手当支給時）▽生活資金特例貸し付け（市社協で受け付け）
【事業者】▽市緊急経営支援給付金（30万円、6月末までに申請）▽国の持続化給付金（個人100万円・法人200万円、ウェブ申請）▽県休業要請協力金（1事業者30万円）▽市緊急資金融資（最大2千万円）など
