小田原市政のかじ取り役を3期12年務めた加藤憲一市長の退任式が22日、市役所で行われた。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、幹部職員のみ約60人を前に加藤市長は「12年の全ての成果は皆さんが成し遂げたこと。誇りに思ってもらいたい」と感謝を口にした。「これから難しい局面になる。これまでの道のりを振り返って人としての幸せ、社会の豊かさを自問して、新市長とも議論してよりよい解を出してほしい」と激励。最後は涙で声を詰まらせた。
退庁時には職員や支持者らが市役所から約300メートルの“花道”をつくり、感謝や惜別の言葉を掛けた。支持者の子どもから贈られた手作りの金メダルを首に掛けた加藤市長は、胴上げされた後、「ありがとう」と手を振って応えていた。
加藤市長の任期満了日は23日。守屋輝彦新市長は25日、初登庁する。