史上最高の「豊作ドラフト」は? MLB公式サイトが特集

日本時間5月25日、メジャーリーグ公式サイトのジム・キャリスは、過去の「豊作ドラフト」を特集する記事を公開した。1982年のドラフトでは、バリー・ボンズ、ランディ・ジョンソン、バリー・ラーキンといった高校生がプロ入りを拒否して大学へ進学。彼らが揃って指名された1985年のドラフトが史上最高の「豊作ドラフト」に選出された。

オリンピック米国代表としてプレーしたB・J・サーホフ、ウィル・クラーク、ボビー・ウィット、ラーキンは、それぞれ1985年6月のドラフトでブリュワーズ、ジャイアンツ、レンジャーズ、レッズから全体1~4位で指名を受け、オールスター・ゲーム選出は合計19度。ラーキンはアメリカ野球殿堂入りも果たした。また、全体6位でパイレーツに指名されたボンズは、ドラフトでプロ入りした選手として史上最高のWAR162.8を記録。このほか、ピート・インカビリア、ウォルト・ワイス、ラファエル・パルメイロといった大学生や、ブライアン・マクレー、グレッグ・ジェフリーズといった高校生も1巡目で指名を受けている。

これにより、1985年は「史上最高のドラフト1巡目」と呼ばれているが、2巡目以降のタレントも豊富だ。2巡目の全体36位ではジョンソンがエクスポズに指名され、タイガースは22巡目でジョン・スモルツを指名。この2人はラーキン同様、殿堂入りの名選手へと成長した。

このほか、マーク・グレイス、ブレイディ・アンダーソン、チャック・フィンリー、ジョン・ウェッテランドらも1985年のドラフトでプロ入りした選手である。この年のドラフトが史上最高の「豊作ドラフト」であることに異論の余地はないだろう。

キャリスが2位に挙げたのは1981年。この年はトニー・グウィンを筆頭に、デービッド・コーン、フレッド・マグリフ、マーク・ラングストン、フランク・バイオーラ、ポール・オニール、ジョー・カーターなど数多くの名選手を輩出している。

3位はフランク・トーマス、ジェフ・バグウェル、ジム・トーメイ、トレバー・ホフマンと史上最多タイとなる4人の殿堂入り選手を輩出した1989年。4位にはカート・シリング、ケビン・ブラウン、ゲーリー・シェフィールドらを輩出した1986年がランクインし、「マネーボール・ドラフト」として知られる2002年はザック・グレインキー、ジョーイ・ボットー、コール・ハメルズ、ジョン・レスターらを輩出して5位となった。

また、今後「史上最高」になる可能性があるドラフトとして2009年と2011年が挙げられている。2009年のドラフト入団組は、マイク・トラウト、ポール・ゴールドシュミット、ノーラン・アレナード、スティーブン・ストラスバーグ、J・D・マルティネスなどスター選手がズラリ。2011年もムーキー・ベッツ、アンソニー・レンドン、フランシスコ・リンドーア、ジョージ・スプリンガー、ゲリット・コール、トレバー・ストーリーなど豪華な顔ぶれとなっている。

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