日産を代表するモデル、スカイラインの「R30」「R32」「V35」「V37」の内装を振り返ってみた

日産 スカイライン GT Type Pガソリンターボ

カーナビの元祖“ドライブガイドシステム”を搭載した6代目R30型(1981年-1990年)

日産 スカイライン(6代目) ハードトップ 2000ターボ RS(1983年)

直線基調のクリーンなデザイン、俳優ポール・ニューマンを起用したCMが注目を集めた6代目R30型スカイライン。直6SOHCを搭載する「GT」、直4SOHCを搭載する「TI」のほか、直4DOHCエンジンを搭載した「RS」も設定されました。

日産 スカイライン(6代目:R30型 4DS 2000 Turbo GT-E·X Passage)
日産 スカイライン(6代目:R30型 4DS 2000 Turbo GT-E·X Passage)

そしてR30のインパネで注目なのは、当時オプション設定されていた国産車初の地磁気式ナビゲーションシステム「ドライブガイドシステム」です。

これは、トランクに装備された「方位センサー」により地磁気を利用して目的地の方向をメーターに表示するというもの。

ドライバーが走行前に目的地を設定し、走行中に目的地の方向と、目的地までの残り直線距離の割合が表示される「ガイドモード」と、ドライバーが任意の方向を設定し、走行中常に設定した方位がどの方向にあるかを表示する「コンパスモード」の2つの機能が備わっていました。

今の時代のクルマでは当たり前となっているカーナビのご先祖様は、システムはシンプルですが、地図を用意して出発地から目的地の距離と方向を調べ入力する、そしてドライバーが確実に地図を読める知識が必要、とハードルは結構高いものでした。

“サテライトスイッチ”が未来を感じさせた8代目R32型(1989年-1994年)

日産 スカイライン(8代目:R32型 GT-R V-spec)

「1990年代までに技術世界一を目指す」という901運動の最中に1989年に誕生した8代目R32型スカイライン。4ドアハードトップセダンと2ドアクーペのボディタイプ、1800ccから2600ccまでの幅広いエンジンバリエーションを揃えました。また、日産モータースポーツの象徴である「GT-R」を16年ぶりに復活させ、日本だけでなく世界中にその名は知れ渡っているます。

日産 スカイライン(8代目:R32型 GT-R V-spec)
日産 スカイライン(8代目:R32型 GT-R V-spec)

そんなR32のインパネで注目なのは、サテライトスイッチ。スポーツモデルのGT-Rのみセンターコンソールに三眼メーターを備えますが、それ以外はほかのGTS系も基本的には同じ。ちょっと未来を感じさせるデザインが外観とも合っていて格好いですよね。DIYでLED化している方も多いのではないでしょうか?

スカイライン初の海外展開が行われたV35型(2001年-2007年)

日産 スカイライン(11代目:V35型 300GT)

プレミアムスポーツセダンへと進化を遂げた11代目V35型スカイライン。52:48という理想的な前後重量配分を実現したシャシーには、新たに2.5L、3.0L、3.5LのV6エンジンを搭載。後に2ドアクーペも設定されました。この新世代モデルは本格的な輸出が行われ、北米をはじめとする海外で高く評価されました。

日産 スカイライン(11代目:V35型 300GT)

外観同様、これまでのスカイラインイメージを一変させたインテリア。実はこのメーター、ステアリングを上下にチルトすると連動して動くんですよ。そしてカーナビもセンターからにょきっと飛び出すタイプと、シンプルながら実は色々と驚きがあるインパネでした。

最新の運転支援技術“プロパイロット2.0”を搭載する13代目V37型(2014年 - )

日産 スカイライン GT Type SPハイブリッド

フロントマスクなどに“日産”マークを復活させた国内専用エクステリアと、高速道路で手放し運転(ハンズオフ)可能な世界最先端のADAS(先進運転支援システム)“プロパイロット2.0”(こちらも日本専用)を初搭載する13代目V37型スカイライン。

日産 スカイライン GT Type SPハイブリッド
日産 スカイライン GT Type SPハイブリッド

「プロパイロット 2.0」専用装備のアドバンスドドライブアシストディスプレイや、カラー表示のヘッドアップディスプレイなどが採用され、先進性に満ちたV37型スカイラインのインパネ。ステアリングボタンの中央右部分の青いボタンがプロパイロット2.0のボタンです。

プレミアムスポーツセダンの名に恥じない上質感に満ちたインパネ周りとなっています。

© 株式会社MOTA