「カモの親子を助けて」 横浜港で救出劇、海保が出動も…

10羽の子ガモに寄り添う親ガモ=25日午後4時50分ごろ、横浜港・新港ふ頭

 横浜港・新港ふ頭の客船ターミナル「横浜ハンマーヘッド」(横浜市中区)近くの海上で25日、カルガモとみられる親子が“立ち往生”する一幕があった。通報を受けた横浜海上保安部が出動し、約30分にわたる救出劇を繰り広げたが…。

 「カモの親子を助けて」。同日午後4時半ごろ、通行人から横浜海保に通報があった。職員4人が駆け付けたところ、海上で1羽の親ガモに寄り添う10羽の子ガモを発見。子ガモはまだ小さく、近くの浮桟橋に登ることができずにいる様子だった。

 浮桟橋の高さは50センチほど。子ガモはロープの上で集まったり周囲を泳いだりと慌てた様子で、親ガモは心配そうに桟橋と海上を行き来していた。

 職員が網を手に近づいたところ、親子は沖へとそろって逃げていった。横浜海保の担当者は「カモは野生の生き物で元気そうなので、温かく見守りたい」と話した。

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