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新型コロナウイルス感染拡大による営業制限が5月17日から緩和されたタイで、これこそ「新しい生活様式だ!」と評判になっているものがあります。
ほとんどの店舗営業が3月26日付けで出された非常事態宣言により禁止されてきたタイ。ショッピングセンターも例外ではなく、スーパーマーケットや飲食店の持ち帰り販売などごく一部を除いて休業を続けてきました。
しかしようやく営業禁止措置が大幅に緩和されたことを受けて、ショッピングセンターは5月17日から一斉に営業を再開。ただし客同士の密と接触を避けるソーシャル・ディスタンス対策が求められました。
そんな中でおそらく最大の注目を集めた対策が、首都バンコク郊外の大型ショッピングセンター「シーコンスクエア」のエレベーターです。
エレベーター内の床に足踏みペダルが整然と並んだ光景がまず目を引きます。そう、行先階ボタンとドア開閉ボタンを足で押せるように改造してあるのです。
これなら他人の触れたボタンを不安になりながら指で押さなくていいので安心。ただしエレベーター右側には従来の指で押すタイプの操作盤が残されています。
この足踏みペダルが設置されたエレベーターの写真を紹介した「シーコンスクエア」のフェイスブック投稿には多くの驚きと賞賛の声が寄せられています。
「凄いです。拍手を送ります」
「絶対に踏んでみる~」
「最高にイカしてる」
「想像の斜め上をいってる。接触の問題を非常に上手く解決してるよ」
「シーコンスクエアはこの発明をコンテストに出してください」
「ただ休業していただけじゃなくてこんな対策をしていたのか。最高だ」
「ウチのマンションにも欲しい!」
「めっちゃ世界を変革した」
なかにはこんなのも。
「息子が全部の階踏んじゃいそうw」
「それでクラッチはどこ?」
「きっともうすぐ話すエレベーターが登場するぜ」
このエレベーターのように世界では「ニューノーマル」、日本で言う「新しい生活様式」へ向けた変革が始まっています。日本でも後れを取らずに社会から個人のレベルまで従来の常識を変えていくことが求められています。(取材・文◎赤熊賢)