消毒用アルコール、球磨焼酎メーカー「房の露」が開発 多良木町に寄贈

消毒用アルコールを寄贈した「房の露」の堤有史副社長(中央)。右は吉瀬浩一郎町長=多良木町

 多良木町多良木の球磨焼酎メーカー「房の露」は、焼酎から造った消毒用アルコールを開発。20日、町に500ミリリットル入りの瓶60本を贈った。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、消毒用アルコール製造の要望が多く寄せられ、高濃度アルコール生産の免許取得も簡素化されたことから、4月末に開発を決めた。

 主力商品の本格米焼酎「蔵八」の原酒を複数回蒸留して製造した。消防法上の危険物に該当するアルコール度数78度のため1日の生産は80リットル未満。

 この日は堤有史副社長らが町役場を訪問。寄贈を受けた吉瀬浩一郎町長は「新型コロナは、まだまだ油断できない。いいタイミングで頂き、本当にありがたい」と感謝した。

 商品名は「KURAHACHI78」で1310円(税別)。医療機関や福祉施設などへ優先的に出荷する。(坂本明彦)

熊本日日新聞 2020年5月21日掲載

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