段ボール製仕切りで飛沫防止 「平尾ダンボール」販売 設置場所やサイズなど要望に応じて製造可能

飛沫を防ぐための段ボール製の仕切り=長崎市、平尾ダンボール

 長崎市矢上町の「平尾ダンボール」は、新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)感染防止に役立ててもらおうと、段ボール製の間仕切りの販売を始めた。設置場所やサイズなど要望に応じて製造可能。同社は「安心して生活を送れるよう、協力していきたい」としている。
 同社は4月、行政機関の依頼を受けて仕切りを作製。口コミで評判が広がり、約2週間で100件ほどの注文が入った。平尾秋成常務(44)が「社会生活をする上で避けられない接触がある。感染を不安に思う人が少しでも日常の生活に近づけられるよう協力したい」と採算度外視で注文を広く受けることにした。
 仕切りは、対面で向かい合う人との間に設置するタイプと、個人の机の横側に置くタイプがある。スペースが限られるオフィス内で一定の距離を保つのが難しい場合に役立つという。組み立て式で持ち運びができる携帯用もある。
 いずれも枠部分は段ボールを複数枚貼り合わせて強度を増したほか、窓部分にほこりが付きにくい特殊フィルムを使用。下部には隙間を設け、書類のやりとりができるようにしている。
 料金は横幅に応じて変わり、1メートル以内は1560円、2メートル以内は2040円、携帯用は1180円。受注後2、3日以内に納品する。問い合わせは同社(電095.838.2063)。

組み立て式で持ち運びできる携帯用仕切り

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