大村のコムテックが消毒・除菌剤を開発 過酢酸製剤を利用

過酢酸製剤を使った消毒・除菌剤を開発、発売したコムテックの伊藤社長(左)=大村市大里町

 電気機械器具の製造などを手掛けるコムテック(大村市)は、自社製品に使用する過酢酸製剤を利用した消毒・除菌剤「きらりっしゅ」を開発、発売した。
 同社は一般産業向け機械をはじめ、船底にフジツボの発生を抑える塗料添加剤の製造などを手掛ける。
 消毒・除菌剤は、同社が製造している遺体を衛生保存処置する際の廃水処理装置で使っている過酢酸製剤を希釈して開発。同原料を使った消毒液は食品工場で使われるほどの安全性と、アルコール系と比べ手が荒れにくいことなどが特長という。
 容量によって1、4、10、20リットル入りがあり、同社設計・製作センター(大里町)などで1980円から販売。容器を持参すれば、消毒・除菌剤だけの量り売りも応じる予定。伊藤輝年社長は「新型コロナウイルスで経済的にも影響が大きい中、自社で使っている原料を利用し現状に対応した商品を開発できた。適正価格で提供し、県民の安全を守ることにつながれば」と話した。問い合わせは同社(電0957.47.8061)。

© 株式会社長崎新聞社