忘れられているかもしれない新人王 MLB公式サイトが特集

日本時間5月28日、メジャーリーグ公式サイトのマニー・ランダワは過去の新人王受賞者のなかから「忘れられているかもしれない」10人を特集する記事を公開した。2003年にヤンキースの松井秀喜を抑えてアメリカン・リーグ新人王となったアンヘル・ベローア(当時ロイヤルズ)も選出されている。

2003年のベローアは158試合に出場して打率.287、17本塁打、73打点、21盗塁、OPS.789をマーク。新人王投票では88ポイントを獲得し、84ポイントの松井に勝利した。しかし、それ以降はこれを上回る活躍を見せることはなく、2年後の2005年には早くも総合評価指標のWARがマイナスに突入。2009年まで5年連続でマイナスのWARを記録し、2009年限りでメジャーの舞台から姿を消した。

2002年の両リーグの新人王も10人のなかに選ばれている。ア・リーグ新人王となったエリック・ヒンスキー(当時ブルージェイズ)は151試合に出場して打率.279、24本塁打、84打点、13盗塁、OPS.845をマーク。メジャー12年間で137本塁打を放ったが、デビューイヤーを上回るインパクトを残すことはなかった。ナショナル・リーグ新人王のジェイソン・ジェニングス(当時ロッキーズ)は32試合に先発して16勝8敗、防御率4.52をマーク。2003年と2004年も2ケタ勝利を記録したが、防御率は5点台で、自己ベストの防御率3.78をマークした2006年は9勝どまりだった。

ドジャースが5年連続で新人王を輩出したときの「5人目」となったトッド・ホランズワースは1996年にナ・リーグ新人王を受賞。149試合に出場して打率.291、12本塁打、59打点、21盗塁、OPS.785をマークしたが、1992年のエリック・ケアロス、1993年のマイク・ピアッツァ、1994年のラウル・モンデシー、1995年の野茂英雄に比べると地味であることは否めない。メジャーで12年間プレーしたホランズワースだが、規定打席をクリアしたのはこの年だけだった。

ランダワが選出した他の6人は、1950年ナ・リーグ新人王のサム・ジェスロー(当時ブレーブス)、1980年ア・リーグ新人王のジョー・シャーボノー(当時インディアンス)、1992年ア・リーグ新人王のパット・リスタッチ(当時ブリュワーズ)、1994年ア・リーグ新人王のボブ・ハムリン(当時ロイヤルズ)、2004年ア・リーグ新人王のボビー・クロスビー(当時アスレチックス)、2009年ナ・リーグ新人王のクリス・コグラン(当時マーリンズ)という顔ぶれになっている。

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