県営バス、ナガサキニモカのポイント付与せず 6月21日利用開始

 長崎県営バスを運行する県交通局(長崎市)と県央バス(諫早市)は27日、ICカード乗車券「nagasaki nimoca(ナガサキニモカ)」のサービスを6月21日に開始すると発表した。他の導入会社とは異なり、利用に伴うポイントを付与しない。
 ポイント付与を見送った理由について同局は、導入に要する国の補助金額が想定を下回ったほか、新型コロナウイルス感染拡大に伴い高速バスや空港線を中心に利用者が減少したと説明。「経営体力的に厳しい。地域の路線を維持していく上で、ご理解いただきたい」としている。
 ナガサキニモカのポイント付与率は、路面電車を運行する長崎電気軌道(長崎市)と松浦鉄道(MR、佐世保市)、長崎-福岡の高速バスを運行する九州急行バス(福岡市)はいずれも2~9.5%。西肥自動車(佐世保市)とさせぼバス(同)は近く発表する。
 県交通局と県央バスは6月11日、県営バス窓口で販売開始。同20日に既存の「長崎スマートカード」の販売と積み増しを終了する。同21日から県営バス窓口で払い戻しを受け付け(手数料不要)、9月末に利用を終える。

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