対馬市 申請事務怠るなどの職員4人を懲戒処分

 対馬市は27日、国からの補助金の申請事務を怠るなどした市民生活部の課長級の50代男性職員を減給10分の1(5カ月)にするなど3件4人を同日付で懲戒処分にしたと発表した。
 市によると、男性職員は健康づくり推進部主幹だった2018年度、市が19年度中に予定していた市営診療所の医療機器更新(総額1870万円)に向けた国の補助金935万円の申請事務を失念。市は補助金を受けることができなかったため、全額市の負担で機器を更新した。
 男性職員は18年度中に市民から徴収していたインフルエンザ予防接種の自己負担金20万6800円を庁舎内の文書収納箱内に放置したまま、1年ほど市の公金口座に入金していなかったことも発覚。市は管理監督責任を問い、当時、同部課長だった50代女性職員も戒告処分とした。
 また、18年度当時、しまづくり推進部副参事兼係長だった観光交流商工部の係長級の40代男性職員を戒告処分とした。同年度のUIターン推進事業費の一部として予定していた県市町村振興協会の助成金100万円の申請事務を失念。市は一般財源から補塡(ほてん)した。
 このほか、今年3月の市長選、市議補選で有権者1人に投票用紙を誤交付した問題で、当時、福祉保険部次長兼課長だった50代男性職員=現在は市民生活部所属=も戒告処分とした。

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