消防士長、事業所のガラスを酔って割る 緊急宣言中、店で飲食 長崎市が減給処分

 長崎市消防局は27日、6日夜に市中心部の居酒屋で飲食後、酔って別の事業所のガラスをたたき割ったとして、北消防署警防1課の男性消防士長(50)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。
 消防士長は非番だった6日午後5時半から知人が営む居酒屋に1人で行き、酒を飲んだ。新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が出されており、職場では不要不急の外出自粛が求められていたが、「助けになれば」と考えたという。同9時ごろ、店から帰るよう促され、不満に思い、大声を上げ徒歩で帰宅中、事業所入り口のガラス(高さ約2メートル、幅約1メートル)を肘でたたき割った。通行人の110番で発覚。弁償し、被害届は取り下げられたという。
 市役所で会見した北村正消防局長は「市の信用を失墜させ、市民を裏切った」と陳謝した。

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