【MLB】解雇されたマイナーリーガーがメッツを「毒された文化」と非難

現地5月28日、ニューヨーク・メッツから解雇された元マイナーリーガー、アンドリュー・チャーチが「今まではチームへのリスペクトから自分の意見を胸の中にしまっていたが、関係が正式に終了した今は言いたいことがある」としてインスタグラムに投稿した内容が話題を呼んでいる。

チャーチは2013年にドラフト2巡目(全体48位)でメッツから指名を受けて入団。当時は期待されていた選手だったが、結局一度もメジャーの舞台に昇格することなく解雇されることになった。

そのチャーチがメッツを「毒された文化を持った球団」として非難している。以下にチャーチがその理由としたエピソードを紹介する。

チャーチは生来、競争心旺盛な性格をしているが、チャーチがチャレンジすることにノーと言わないことを知っていたメッツに良いように利用されたように感じたという。チャーチがそれが自分の利益を害することに気づいたのは、遅れた飛行機が3回にようやく到着し、投球練習もなしに3Aのマウンドに上がらされた時だという。チャーチの内側側副靭帯が断裂したのはその日だったが、チャーチが医者の診察を求めたのに対して、チームはプレーオフで投げさせるためにA+に送り返そうとした。それはできないと答えたチャーチの方が間違ったことを言っているかのようにチームは扱ったという。

次の年には、チケットを売るためだけにチームに有名選手を集め、そのために仕事を失った選手を見たとチャーチは続けている。勝つためにではなく、金を集めるためにプレーをする状況だったと述べており、同じことが再び2018年に起きた時、耐えられなくなったチャーチは、自分の感情を爆発させないために、一度野球から離れることを決意したという。

2019年にメッツに選手育成部門が一新され、良い球団になるために前に進んだと考えたチャーチは復帰を志願してチームに戻るが、数十年かけてチームの中に形成された文化は毒されたままだったという。何の後悔もなく選手を使い捨てにして自分たちの利益を追い求める蛇のような人間や、他人の不幸から利益を得る日和見主義者でチームは満ちていたとチャーチは言う。

チャーチは1年以上実戦での登板がなかったが、怪我人が出たため穴を埋められる誰かをチームは求めていた。飛行機で睡眠もとれずにある球場に行き、また7時間のバス、更に飛行機、タクシーと乗り継いで次の球場へと向かう。チャーチは、まるでチェスのポーンであるかのように選手を扱うチーム、選手のことをまるで分っていないチームのためにプレーする情熱を失ってしまったという。

チャーチは、「お互いに活力を与えられ、野球界をより良いものにできる情熱を持った選手とコーチに感謝を。そうじゃない奴らは最悪だ。お前らにプロの野球界における居場所はない」と投稿の最後の方で述べている。

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