1位：ボビー・ウィットJr.（SS）
2019年ドラフト1巡目（全体2位）指名。ドラフトの契約金としては史上3番目に高い契約金778万9900ドルで入団した。走攻守全ての揃った選手で、20本塁打20盗塁級の打撃と、柔らかい手、優れた打球反応、強くて精確な肩などエリートなSSになれる守備を併せ持った存在。その上、野球感も鋭く、すぐに仲間と打ち解けられる性格の良さまで備えている。父は通算142勝の元メジャーリーガー。
2位：ジャクソン・コワー（RHP）
2018年ドラフト1巡目（全体33位）指名。プラスプラス評価のチェンジアップがトレードマークで、打者の手前で大きく沈んで多くの空振りを生み出すことができる。調子の良い日にはチェンジアップと、93-96マイルのファストボールの2球種のみで打者を圧倒できてしまうほど。70マイル前半のカーブも改善傾向にある。カーブを更に磨くことができればエース級になれるかもしれない。
3位：ダニエル・リンチ（LHP）
2018年ドラフト1巡目（全体34位）指名。スピンレートの高い92-97マイルのファストボールと打者の手元で曲がるスライダーのコンビネーションは強力。更に平均レベルのカーブと年々進歩を見せているチェンジアップも投げることができる。198センチと長身だがフォームは綺麗で安定しており、制球面の評価も高い。完成度とポテンシャルの高さを両立している。
4位：ブレイディ・シンガー（RHP）
2018年ドラフト1巡目（全体18位）指名。2位のコワーと同じフロリダ大学の出身。90マイル前半のシンカーと空振りの奪えるスライダーのコンビネーションで攻めるグラウンドボーラー。昨年はA+と2Aの26先発で防御率2.85、K/9 8.4の好成績を残してメジャー昇格まで近いことをアピールした。滅多に使わないチェンジアップを磨いて左打者への投球パターンを増やしたい。
5位：カイル・イズベル（OF）
2018年ドラフト3巡目（全体84位）指名。プラスのスピードを筆頭にオールラウンドな活躍が期待できる選手。昨年は怪我に悩まされて低調な成績に終わったが、健康を取り戻して参戦したAFLでは打率.315、OPS.867と復調をアピールした。大学では主に2Bとしてプレーしていたため、ルート取りなどに粗があるが、経験を積めば優秀なCFディフェンダーになれる可能性がある。
6位：エリック・ペーニャ（OF）
2019年7月に契約金389万7500ドルで入団。打席でのバランス感覚とアプローチに優れ、ハードヒットを全方向に打ち分けることができる打撃のポテンシャルを高く買われている。現時点ではCFを守っているが、細身な体格に筋肉がついた場合はLFに移る可能性も。野球IQや精神面への評価も高く、潜在能力を発揮することができれば球団の顔になれる逸材。
7位：クリス・ブービック（LHP）
2018年ドラフト1巡目（全体40位）指名。昨年は防御率2.23、マイナートップの185奪三振を記録する上々の一年を送った。ファストボールは最速94マイルに達し、重く沈む。チェンジアップは両打者から空振りを奪うことのできる球種。安定感は欠くが平均レベルのカーブもある。190センチ、99キロと体格にも恵まれており、ローテーション4、5番手のワークホースが将来像。
8位：オースティン・コックス（LHP）
2018年ドラフト5巡目（全体152位）指名。プロ入り後に球威と制球が改善され、評価も上昇している。常時90-93マイル、最速96マイルのファストボール、縦に大きく落ちるカーブ、平均レベルのチェンジアップとスライダーの4球種を扱う。投球フォームはシンプルで安定しており、昨年はBB/を2.6に抑えた。今後更に評価を上げる可能性を秘めている。
9位：カリル・リー（OF）
2016年ドラフト3巡目（全体103位）指名。攻守に渡ってダイナミックな貢献ができる選手へと成長する可能性を秘めている。高い出塁率と平均以上のスピードを生かして昨年は53盗塁を記録した。守備はRF向き。最大の課題は三振の多さで、カウントが悪くなる場面を増やしている消極的さと、固く無駄のあるスイングを修正してパワーポテンシャルを生かせるようにしたい。
10位：ジョナサン・ボウラン（RHP）
2018年ドラフト2巡目（全体58位）指名。昨年はAとA+で26試合に登板して防御率3.14、WHIP 0.99、K/9 9.6、K/BB 6.52と抜群の成績を残すブレイクアウトイヤーを送った。常時92-95マイル、最速97マイルに達し、沈むファストボールは多くのゴロを生み出すことができる。スライダー、チェンジアップを含めてストライクに安定して投げ込める制球力がある
