「日本でフィットネスクラブに通っている人ってどのくらいだと思いますか?」
今回の取材相手、山口県でフリーのヨガインストラクターとして活躍している沼良枝(ぬまよしえ)さんから、開口一番こんな質問が。
うーん……。
フィットネスクラブのインパクトあるCMや美人インストラクターのバラエティ番組出演など、話題に事欠かないフィットネス業界。私が住んでいる下関市にも次々に新しいお店がオープンし、健康に関心のある方も年々増えているような……で、30%と予想。
「実は日本の人口の約3%なんです。全国で3%なので山口県だとおそらく1%くらいですね」
えぇ!?予想よりはるかに少なくて、驚きました。
海外から新しくフィットネスクラブが進出し、ブームと言われていた時期もありましたが、実はこの3%は10年前からずっと変わらないのだそう。
地元を盛り上げるためフリーに転身
沼さんは、山口県美祢市出身。
福岡の学校でインストラクターの資格を取得し、山口県のフィットネス人口を増やそうと地元に戻ることを決意しました。
「実家に帰る度になんだか元気がないように感じていました。若い方が都会に出てしまったりと人口が減っているのも要因だと思いますが、私にできることで地域に貢献できないかと思ったんです」
しかし、ここで問題が……「地元の美祢市にはフィットネスクラブがなかったんです」
その後、県内のフィットネスクラブに勤務しながらも、どうにか美祢市にヨガ教室を作れないかと思い続け、「他の人がやらないのであれば、私が動こう!」と一念発起。フリーでやっていく覚悟を決めました。
「当初は不安でいっぱい。試行錯誤の毎日でしたが、積極的にいろいろなことにチャレンジしました」