長崎県立大がオンラインで合同企業説明会 活動制限の学生支援

オンライン合同企業説明会の画面(手前)と司会をするリクルーティング・パートナーズの担当者=長崎市万才町、同社

 長崎県立大は27日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で採用・就職活動が制限されている企業と学生を支援しようと、オンライン合同企業説明会を開いた。県内企業など4社と同大4年生18人が参加した。
 学内で予定していた合同企業説明会の代替策として初めて企画。九州の中小企業の採用活動を支援しているリクルーティング・パートナーズ(福岡市)の長崎支社が共催した。
 同社によると、地場企業は都市部の企業に比べ採用活動のオンライン化が遅れており、「採用行程の見直しが必要だが、何から始めればいいのか」と不安の声が寄せられているという。
 オンライン説明会はテレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を利用し、医療機器商社アイティーアイ、オリックス生命保険長崎ビジネスセンター、親和銀行・十八銀行、医薬品卸売業東七が参加。各社が15分ずつ企業概要や採用の流れなどを説明し、学生は自宅から聴講した。
 司会を務めたリクルーティング・パートナーズの担当者はオンライン面接の注意点について、事前にパソコンのカメラやマイク、通信環境を確認することなどポイントを指導。「面接の際は目線をカメラに向け、普段の1.3倍くらいの声量で話し、身ぶり、手ぶりを使って表情も伝えよう」などとアドバイスした。
 音声が途切れるトラブルもあったが、「改善して企業の魅力を伝えていきたい」と担当者。県立大の担当者は「県外の実家から参加した学生もいて交通費をかけず県内企業を知るきっかけになった。今後は対面の説明会にオンラインを組み合わせるなど工夫をしていきたい」と語った。

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