美容のプロに聞いた マスク着用時の悩み 透明感あるメークを

「メークで気分を上げてほしい」と語る濱田さん(左)=長崎市

 新型コロナウイルス感染防止のため外出時のマスク着用が求められている中、「マスクにファンデーションが付く」「おしゃれができない」と悩む女性も少なくない。メークの工夫やスキンケアなどについて美容のプロに聞いた。
 教えてくれたのは、エステや美容室などが入る美容複合施設「B-THREE BLD.」(長崎市万屋町)で店長を務める濱田留美さん。美容師としてブライダルメークなどを担当している。ヘアメークの全国大会では2014年、19年の2度日本一に輝き、ファッションショーのミラノコレクションでのメークも経験した。
 濱田さんは、マスク着用時のメークについて「さりげなく、透明感のあるベースメークが大事」とアドバイスする。目元だけの化粧では、食事などでマスクを外したときにバランスが悪くなるという。メークがマスクに付きにくくするために、ファンデーションの後にフェースパウダーを重ねたり、マスクと顔の間にガーゼを挟んだりするといいそうだ。
 マスクを長時間着けると口元が保湿されると思われがちだが、「意外と肌は乾燥するし、マスクの繊維と肌で摩擦が生じ、肌トラブルも起こりやすい」。日々のスキンケアが大事で、メークの上から使う霧状のケア用品はリラックス効果も得られるという。
 モデル役を務めた美容アシスタントの久保綾乃さんに、ベースメークと暖色系カラーのアイメークが施された。表情が伝わりにくいマスクを着用していても、ぱっと明るい印象に。久保さんは「元気で優しい印象になった」と表情を緩めた。
 濱田さんは「自粛生活で気持ちが沈んでいる人も多いと思う。メークをすると、見た目だけでなく気持ちも上向きになる。メークで自分を癒やしてほしい」と話している。

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